auの料金プラン
概要
auの料金プランは大別しただけでも6種類
auの料金プランは6種類もあり、すぐに把握することは難しいものです。ただよく見てみると、データの使用量に応じて次のような3つのパターンに分けることができます。
- 7GB以下の比較的小容量プラン
- 新auピタットプランN
- auフラットプラン7プラスN
- 20GB・25GBなどの大容量プラン
- auフラットプラン20N
- auフラットプラン25 NetflixパックN
- データ容量の制限がないプラン
- auデータMAXプランPro
- auデータMAXプラン Netflixパック
加入や料金プランの変更を検討する際は、6種類の料金プランをすべて調べるのではなく、使いたいデータ使用量に合ったプランについて調べた方が混乱しないのではないかと思います。それぞれのプランもさらに条件が細かく分かれています。まずは自分が検討する使用量のプランのみ、正確に把握するようにすることをお勧めします。
このページでも使用量ごとのプランでまとめて比較できるようにし、理解しやすいようにまとめていきます。ご自身が把握したいところだけまずは読んでみてください。
家族割を使わないで小容量プランを検討している場合は注意
基本的に容量が少ないほど料金も安くなるので、自分の使用量に合わせてプランを選択すれば問題ありません。ただ家族割を使わず(家族と紐づけずに一人で契約する)かつスマートバリューを適用する場合、ピタットプランNとフラットプラン20Nで料金の逆転現象(容量が多い方がやすくなる)が起きる可能性があります。
具体的には、スマートバリューのみ適用し、ピタットプランNで4GB以上使った場合の料金は5480円となります。一方、フラットプラン20Nでスマートバリューを適用した場合は5000円となります。もちろん料金定額制のフラットプラン7Nにすれば(520円差ではありますが)、そちらの方が料金を抑えることができます。
7GB以下の比較的小容量のプラン
Wi-Fiが整っている、動画やゲームをあまり利用しない、スマホの通信料にあまりお金をかけたくない場合はこちらのプランが検討対象となります。
7GB以下のプランは大別して2種類あります。使用量に応じて利用料が変化する「新auピタットプランN」と、定額の「auフラットプラン7プラスN」です。二つのプランを表にまとめてみました。
auの小容量プラン一覧表
新auピタットプランN
~1GB | ~4GB | ~7GB | |
---|---|---|---|
家族割なし | 2980円 | 4480円(3980円) | 5980円(5480円) |
家族2人 | 2480円 | 3980円(3480円) | 5480円(4980円) |
家族3人 | 1980円 | 3480円(2980円) | 4980円(4480円) |
※()内はauスマートバリュー適用時。
auフラットプラン7プラスN
光回線割引なし | auスマートバリュー | |
---|---|---|
家族割なし | 5480円 | 4480円 |
家族2人 | 4980円 | 3980円 |
家族3人 | 4480円 | 3480円 |
※上記にそれぞれ+1700円で「通話定額」、+700円で5分以内の通話が無料となる「通話定額ライト」をオプションで付けることができます。
新auピタットプランNの特徴
新auピタットプランNは、auのプランの中で一番料金を抑えることができるプランです。使用量が4GB以下の場合、このプランが最も安くなります。とはいえ、割引を最大限使っても4GBで2980円と、格安SIMと比べて割高感は否めません。
通話が多い人にはメリットあり
これはauだけではないですが、大手通信会社には通話定額オプションが用意されています。auでも1700円で通話定額オプションがつけられます。そのためデータ通信をほとんど行わない月は最大限割引が付くと3680円(1980円+1700円)で通話し放題となります。仕事でよく通話する人や、お話し好きな人におすすめです。
auフラットプラン7プラスN
小容量の定額制があるのがauの特徴です。ドコモは7GBまでのプランの場合、従量キャップ制のギガライトしかありません。常に4GB以上使う場合はこのプランがピタットプランよりお得になります。
InstagramなどのSNSの通信量がカウントされないのも特徴
またこのプランの場合、Facebook・Twitter・Instagram・+メッセージを利用したときの通信量がカウントされない、という特徴があります。さすがに小容量のプランなのでYoutubeなどは対象ではありませんが、InstagramやTwitterがカウントされないのは、サービスのヘビーユーザーには大きなメリットだと思います。
これらのSNSがメインのユーザーは検討の余地があるのではないでしょうか。
20GB・25GBの大容量プラン
動画やゲームなどをWi-Fi環境がないところで使うことが多い人向けのプランです。プランは大別すると次の2種類です。
- auフラットプラン20N
- auフラットプラン25 NetflixパックN
どちらのプランも通話定額オプションの有無により3種類ずつ、計6種類のプランがあります。それぞれを一覧表にまとめてみました。
auの大容量プラン一覧表
auフラットプラン20N
基本料金 | auスマートバリューあり (永年) | スマホ応援割II | |
---|---|---|---|
auフラットプラン20N (シンプル) | 6000円 | 5000円 | 左記から6か月 -1000円 |
auフラットプラン20N (スーパーカケホ) | 6500円 | 5500円 | 左記から6か月 -1000円 |
auフラットプラン20N (カケホ) | 7500円 | 6500円 | 左記から6か月 -1000円 |
auフラットプラン25 NetflixパックN
基本料金 | auスマートバリューあり(永年) | スマホ応援割II | |
---|---|---|---|
auフラットプラン25 NetflixパックN (シンプル) | 7150円 | 6150円 | 左記から6か月 -1000円 |
auフラットプラン25 NetflixパックN (スーパーカケホ) | 7650円 | 6650円 | 左記から6か月 -1000円 |
auフラットプラン25 NetflixパックN (カケホ) | 8650円 | 7650円 | 左記から6か月 -1000円 |
料金プランの選び方
プランの選択で考えるのは2点だけ
6種類もあるとプランを選ぶのが難しいと感じるかもしれません。しかし実際は、次の2点だけを考えれば自分に最適なプランを見つけることができます。
- Netflix・ビデオパスは必要ですか?
- 両プランの違いはこの点だけです。「auフラットプラン25 NetflixパックN」は、「auフラットプラン20N」に比べ、それぞれ1150円(税抜)高くなっています。この料金差がNetflixとビデオパスの料金と考えることができます。
- 通話定額オプションを付けますか?
- それぞれのプランには通話定額オプションを付けるかどうかで3種類が用意されています。通話定額オプションを付けない、5分間までの通話が無料になるオプションを付ける、通話通話定額となるオプションを付ける、の3パターンの中から選びます。
通信量20GBと25GBの差は?と思う方もいるかもしれません。こちらは少なくとも最初は考慮しなくてもいいと考えます。理由は次の二つです。まず一つは、7GB以上を毎月使う人向けのプランであるため、20GBまで使わないケースが多いので、そこを気にする必要がないということ。二つ目は、20GBで足りない場合は25GBでも足りないようなヘビーユーザーのことも多く、25GBプランよりもauデータMAXプランProのような要領無制限プランも検討した方がいいからです。
家族割による料金割引はないので、一人でauを使う場合にも選びやすい
上記の大容量プランは、家族割による料金割引はありません(家族間通話無料の対象にはなります)。そのため一人で契約する場合、小容量プランとの差額が小さくなる傾向があります。
DoCoMoやソフトバンクの場合、大容量プランは家族割引の対象になっています。そのため一人で契約したい場合の割高感がどうしても目立ちます。家族割引による料金差がないことが、一人で使う場合はメリットになりそうです。
意外とお得感がないNetflixパック。家族割が適用できる場合はデータMAXのほうがお得に
上述したように、Netflixパックとフラットプラン20Nの価格差は1150円です。一方、Netflixパックにも含まれている、Netflixの「ベーシックプラン」は800円。auビデオパスも料金に含まれているとはいえ、あまりお得だと感じられる価格設定ではない印象です。せめてパックに含まれるのがスタンダードプラン(1200円)であればまだよかったのですが。
特に家族割が適用できる場合、容量無制限のNetflixプランのほうが安くなる逆転現象が起きています。テザリングやデータシェアで使える容量の差があるので、完全な逆転ではないですが、データ容量が多いプランのほうが安い、というのは確かです。
家族割が使えてNetflixプランを使いたい人は容量無制限プランも併せて検討してみてください。
容量制限がないプラン
auの料金プランの最大の特徴が、容量無制限のプランです。容量制限がないといっても、テザリングで使う場合やデータシェアで使う要領には制限があるなど、一定の制約はあるので注意が必要です。
auの容量無制限プラン一覧表
auデータMAXプランPro
光回線割引なし(6か月間) | auスマートバリュー(6か月間) | |
---|---|---|
家族割なし | 7480円(6480円) | 6480円(5480円) |
家族2人 | 6980円(5980円) | 5980円(4980円) |
家族3人 | 6480円(5480円) | 5480円(4480円) |
auデータMAXプランNetflixパック
光回線割引なし(6か月間) | auスマートバリュー(6か月間) | |
---|---|---|
家族割なし | 7880円(6880円) | 6880円(5880円) |
家族2人以上 | 6880円(5880円) | 5880円(4880円) |
Netflixはベーシックプランに加入
Netflixはベーシック、スタンダード、プレミアムと3種類のプランがあり、auのNetflixパックで加入できるのはベーシックプラン(800円相当)です。このプランはDVD相当の画質となり、主にスマホで視聴するのに適しています。
通常は800円のところ400円で加入できると考えることもできますが、次のような違いもあるので、こちらも考慮することをお勧めします。
Netflix以外の違い:テザリング等で利用できる容量の差
Netflixパックでは、テザリングやデータシェア、世界データ定額で利用できるデータ量は2GBまでとなっています。一方、Proは30GBまで使うことができます。つまり、テザリングやデータシェアなどで複数の機器を日常的に使いたいと考えているユーザーは、Proを選んだ方が使いやすくなります。
容量制限がないプランでは基本的にProがおすすめ
一人で契約、家族3人以上で契約する場合はProのほうが安いので、基本的にこちらをお勧めします。Netflixが見たい場合でも、別途申し込めば無料期間が1か月ありますので、上位プランも含めて使い勝手を確認できます。(さらに言えばほかの動画定額サービスとの比較もできます。)
例外:家族二人で契約し、テザリングやデータシェアを使わない場合
この場合だけなぜかNetflixパックのほうが100円安いです。テザリングやデータシェアをあまり使わず、スマホだけで利用する場合はこちらのプランのほうがお得です。
まとめ:小容量の定額制や一人でも使いやすいプランあり
auのプランをまとめてきましたが、ドコモやソフトバンクと比較したとき、次のような特徴が挙げられます。
- 小容量の定額制があり、あまりデータ通信を使わないユーザーでも使いやすい。
- あくまでもドコモやソフトバンクと比較して、です。格安SIMの場合は小容量から大容量まで定額制が基本です。
- 大容量の20GB・25GBのプランは家族割が適用されない場合でも料金が高くならない。
- 家族割が料金に影響しないのは、大手通信会社としては珍しいプランです。家族や親戚の動向を気にせず、気軽に契約したり契約解除したりしやすいプランと言えます。
- 値下げされて無制限プランも使いやすく
- auデータMAXプランProは以前と比べ1500円安くなり、20GBプランとの差も縮まり使いやすくなりました。テザリングやデータシェアも30GBまで拡張されたので様々な使い方に対応できます。
このあたりの特徴が適しているようであれば、auを検討する価値はあるのではないでしょうか。もちろん、家族や光回線など、割引を最大限受けられる場合には格安SIMと併せて検討をお勧めします。